モーターオイルって何?
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モーターオイルの添加剤

 オイル添加剤の開発技術が進歩するに伴い、エンジン性能も向上しました。
それに並行してオイルの泡立ちや極圧が加わる部分の損傷などのトラブルが発生するようになりました。
そこでこうした問題を解決するために消泡剤や極圧剤などが開発され、エンジン寿命が大きく延びることになりました。

 一方、近年、環境対策の面から燃料節約が大きな問題としてクローズアップされるようになり、
これに対処するために摩擦調整剤が大きな役割を果たすようになりました。
現在「SJ/GF-3」オイルのほとんどが、この添加剤を使用しています。



オイル中の泡は、どのようにしてできるのか

 通常、時速60kmで車が走行する時にはエンジンのクランクシャフトは毎分約2400回の回転をします。
車速が増せば、さらに回転数は多くなります。

 このように高速回転するエンジン部品によってクランクケース内のオイルは、連続的にたたかれるか、
もしくはかき回されます。そうするとオイル中に空気が混入してそのまま抱き込まれ、簡単には消えにくい泡になります。
それはちょうどクリームをミキサーでホイップして泡立てるのと同じです。
この現象が連続すると発泡と呼ばれる大量の泡が発生します。

 オイルポンプによってオイルが高圧で潤滑部分に供給されている時に、ポンプが空気を吸い込み、
オイル中に捕えられると泡の発生原因になります。
油圧計の針が高い数値を示すような高速回転時にオイルレベルが低いと、急にこのような現象を起こすことがあります。

 オイル中のわずかな水分の存在は泡立ちを多くする原因です。
低速運転や頻繁な発進と停止、短距離走行の繰り返し、冬季の長すぎるウォームアップなどはオイル中に水分の発生を促します

 従って、新油では泡立ちがほとんど見られなくても、ある程度走行したオイルで泡立ちが発生するようになります。
清浄分散剤や酸化防止剤を添加したオイルは泡立ちやすい傾向があります。そのため、消泡剤をバランスよく配合する必要があります。



泡が発生すると、なぜいけないのか

 オイル中に泡が発生すると潤滑性能が大きく低下します。
泡は内部が気体になっているため、見かけ体積は大きくなり、(オイル量が増える)ポンプの圧力によって圧縮されます。
従って、ポンプのオイル圧送能力を低下させ、油圧の低下と潤滑部分への実際の送油量が少なくなります。

 その結果、オイルが十分に入っているにもかかわらず、磨耗や焼付けが起こったりします。
というのも、泡を含んだオイルはベアリングなどを支える荷重負担能力が著しく低下するからです。
さらに油圧式バルブリフターやアジャスターの円滑な作動を妨げ、エンジン不調の原因にもなります。

 泡は内部に気体を含んでいるので熱伝導が悪くなり、油温が上昇するか、もしくはオイルの冷却作用が低下し、
オーバーヒートの原因になります。その際、高温であること、空気との接触面積が増加することで、
オイルの酸化劣化の速度が増し、オイルの寿命を短くする原因にもなります。



添加剤の注意事項

 今日、市販されている高品質モーターオイルは多目的かつ多種類の添加剤をバランスよく配合することで成立しています。
どんなオイルであっても添加剤なしでは、オイルとしての性能は発揮できません。
しかしどのオイルもここに記したすべての添加剤を含んでいるわけではありません。

 どの添加剤を、必要な量だけバランスよく配合するには、そのオイルが目的とする品質および性能を想定した
各種エンジンによる実機テストが必要となります。
API(米国石油協会)やILSAC(国際潤滑油標準化承認委員会)の品質規格はそれを考慮して定められます。

 オイルに使用されている添加剤の多くは劣化や消耗などで、その効果は一定期間しか有効でありません。
そのため、定期的なオイル交換が必要となります。

 API規格「SH」「SJ」のような高品質オイルに添加剤を追加してもあまり効果は期待できません。
そのため、早めのオイル交換をすることが得策です。

 製品としてオイルに添加剤を加えると添加剤同士が反応してスラッジ発生の原因となることがあります。

 同様に、オイル添加剤によってはシール剤を損傷して漏れが生じる場合があります。


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